Carvyは、沖縄・名護で生まれたウエットスーツブランド。
創業者・橘史朗が19歳でウインドサーフィンに出会い、沖縄にたどり着いたその日から始まった物語。
1990年の創業以来、設計から裁断、縫製まですべてを名護の工房で行う「Made in Okinawa」。
Carvyのウエットスーツは、海とともに生きる人の“身体を守る道具”だ。
Carvyという名前は、ウインドサーフィンのアイコンであるロビーナッシュのライディングからインスピレーションを得ている。彼のライディングは、ただ真っ直ぐ進むのではなく、遠心力に乗り、鋭角なS字ラインを描くダイナミックな動きが特徴だ。
この動きは、ウインドサーフィンだけではなく、サーフィン、SUP、スキーやスノーボードなど、自然の力を感じながら滑るスポーツに共通するものであり、その瞬間にこそ最も自由でエキサイティングな感覚が得られる。
Carvyには、"波に挑み、カーブを描く"という自由で大胆なライディングの精神が込められている。
25歳の時、沖縄での暮らしの中で「ウエットスーツを作る」という道を見つけた。
神戸の老舗メーカーに飛び込み、丁稚奉公のようにゼロから修行。型紙もカットもミシンも一通り覚え、職人としての基礎を身につけた。
その後、沖縄に戻り、製造の仕事を受けながら技術と信頼を積み重ねてきた。
そして1990年、名護の地に自社工房「ハイパーオキナワ」ブランド名「Carvy(カービー)」を立ち上げた。
Carvyのウエットスーツは、ただのスポーツ用品ではない。海とともに生きる人の"身体を守る道具"だ。
橘はウィンドサーフィンだけではなく、サーフィン、SUPレース、SUPサーフィンなど、幅広いフィールドを経験してきた。だからこそ「海上で本当に使えるものとは何か」を知っている。例えば、日焼け、擦れ、冷え、運動性、脱着性など、小さな違和感をなくす工夫を一つひとつ積み重ねている。
創業35年。
「Carvyが続いているのは、海を中心に、仲間、趣味、仕事がつながっていたから。」
ここまで道具としての完成度は高まり、ネットを通じて全国の海人たちとつながることができた。
しかし、新しい風、新しい挑戦も必要だと感じている。
若い感性、新たな発想──次の世代とともに、Carvyはまた形を変えようとしている。
これからもCarvyは、海と遊ぶ人、海に挑む人の傍で、生きた道具を作り続けていく。